溜まった新聞を開く。
恥ずかしながら6月の分をまだ読んでいなかった。
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長くイラクでつかまっていたフラン人女性記者とその助手のイラク人男性が解放された事が載せられていた。
そうそう、パリ郊外のマルメゾン荘を見学に行った時、ジョセフィーヌの墓のあるリュイイ市の市庁舎に、この二人の写真が大きく掲げられていた事を思い出した。
http://komatsusin.hopto.org/koma/modules/myalbum/photo.php?lid=701あの二人が解放されたのだ。
彼らを解放したのは、ああいったフランス人達ひとりひとりのパワーなのだと思う。けっしてお偉方の交渉力というわけではない。むしろお偉方がどうやっても成し得ない事を国民の力は成し遂げたのだと思う。
真っ暗な地下室で縛られ、沈黙を強いられ、一日二度のトイレ以外は外へもでられない生活だったが、一度テレビを見せられたという。それは、フランス国内で彼らの開放を叫ぶデモが起こっているというものだったそうだ。