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アフリカ「0」年
2005-07-19
NHKスペシャルのシリーズで「アフリカ0年」というのをやっている。

この題名の意味するところは、番組の冒頭で説明されているのを聞くまで分からなかった。

世界的に発展途上国の経済状況は改善されていっているというのに、アフリカに限っては右肩下がりの状況にあり、スタート地点である「0」以下になってきているというのである。

今、日本の常任理事国入りの駆け引きなどを通じて、日本でもアフリカ大陸についての関心が高まってきている。
しかし、我々は実際ほとんどアフリカの「今」を知らないのだろう。

世界第7位の石油産油国のナイジェリアでの実情を見せられてそう思った。

ナイジェリアで初めて石油が発見されたのは1956年。
住民はこれで豊かに暮らせると大喜びした。
しかし、現実にそれを採掘したのはシェブロンなどの欧米日の企業で、魚を取って暮らしている住民には全く何の見返りも与えられなかった。

油田地帯は細かい区画に切り分けられて、外国企業に20年貸与されている。前ナイジェリア政府は袖の下でどうにでも転がす事ができたので、そういう権利を空き放題手に入れる事ができたのである。

自分の住む土地の下にある石油をもっていかれている漁民達は、採掘の汚染に反発しながらも、昔ながらのやり方で貝を集めて売っている。一日の収入は70円ほどだという。




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