今日はアンデルマットまでバスで移動し、氷河特急に途中乗車。
午後6時前にマッターホルンの麓、ツェルマットの町に到着した。
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スイスへ旅行する日本人の多くが体験したいと思うものにこの氷河特急がある。今年開通75周年を迎える山岳鉄道は、なぜ「氷河」特急と呼ばれているのだろう。
それは75年前の開通当初、窓からローヌ氷河の壮大な姿を見ることが出来たからである。
しかし、1980年からは新フルカトンネルが開通し、以降肝心のローヌ氷河の見える場所は15分間の暗闇となってしまった。ローヌ氷河沿線のフルカ峠の下の谷が、雪崩の多い場所だったので、どうしてもそれを避ける路線が必要だったのだ。氷河が見えるという「実」を捨てて、「名前」だけを残した分けである。
もしも本当に「氷河」を楽しみたければ、途中下車をしてロープウェイでアレッチ氷河を見下ろす尾根に上がれば、氷河を見下ろすハイキングを堪能できる。氷河特急路線から乗り換えていくことが出来る場所にこそが、氷河特急路線の「実」があるのだ。
こういった乗換駅にはほとんど氷河特急は止まらないのだけれど。
日本のツアーの弱点は「名前」に引きづられて「実」を逃している事だと感じる。
氷河特急の「実」はそれに乗るという事ではなく、途中下車する事なのだ。
でも、氷河特急沿線を、氷河特急に乗らないで旅するというのは、なかなか売れないのでしょうねぇ・・・。
それだけ「氷河特急」という名前の付け方はセールス効果満点なのです。
もちろん、今の氷河特急ルートだって楽しい列車の旅なのだけれど、いつかそういうコースを実現させてみたい。