この建物はチーズ倉庫である。
手作りのチーズはこの倉庫の棚に寝かされ、毎日塩水で表面を拭いてはひっくりかえさなくてはならない。
その塩水が床からそとへ流れ出てくるので、この建物の下部の木材は白く変色しているのだそうだ。また、動物がその塩気を舐めにくるので、表面が滑らかになっている。
「へぇ〜」と思ったのは、この説明自体ではなく、昨年同じものを見たにもかかわらず、そんな話は聞けなかったという事。やっぱり博物館はガイド次第ですね。
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今回は英語ガイドのだったが、とても楽しいヘンドリック氏が案内してくれた。地元ブリエンツで生まれ育ち、バンクーバーで28年すんだという元学校の先生。引退、故郷にできた博物館で案内をしているという。
スイス人はこの100年で急速にその生活スタイルを変化させてきた。しかし、自分たちのルーツを見失わないようにするために、こうして話しているのだという気持ちが、話す姿勢からも伝わってきた。