ナポレオン一世の生涯の女性といえるジョセフィーヌ。彼女の墓は、彼女の暮らしたマルメゾン荘の近くリュイイという町の教会にある。
昨年、マルメゾン荘を訪れた時には時間的に行く事が出来なかったのだが、今回はかなえる事が出来た。
彼女の墓碑は、意外に立派なものだった。
しかしそれは、ナポレオンの愛した女性だったからではない。
ナポレオンは失脚し彼女に壮麗な墓など建ててやることは出来なかった。
彼女の墓を建てたのは、前夫との間に生まれた娘オルタンスである。彼女はナポレオン三世の母になったのだから、充分にそういう時間的、資金的な余裕があった筈である。
墓石のジョセフィーヌは祭壇の方向に向かい、ひざまづき、手を合わせている。これはしかし、どこかで見たことがあるポーズではないか?
そう、これはダビッドが描き出した「ナポレオンの戴冠」におけるジョセフィーヌの戴冠のシーンそのものである。
★ダビッドの描いた「ナポレオンの戴冠」については下記を参照
http://www.nta.co.jp/ryoko/tourcon/2004/041202/人生の最も華やかな瞬間の姿で。
彼女は永遠にひざまづき続けている。
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時間的制約でもっときれいに写真を撮ることが出来ず残念!