10時45分。
風車で有名なキンデルダイクの堤防を走っている時、突然左後方からガリガリバンバン!と音がした。
何だ!?と一瞬分からなかったが、客席から「荷物荷物!」と声が上がり、格納してあったスーツケースが路上に飛び出したのだとわかった。
20メートルほど行ってバスは止まり、いそいで路上に出てみると、7つのスーツケースが対向車線に緊急停車した車の前に散乱している。
その車は2つのスーツケースをはねてしまっていたのだ。
ほんとに危ないところだった。
フロントグラスでも破っていたら、とんでもない事故になりかねないところである。
その原因は分からないがバスのラゲージ格納庫扉が勝手に開いてしまったのである。
壊れてはじけとんだスーツケースの車輪を車内へ持っていくと「あれ〜!!」と大声をあげる女性ありで、一瞬車内は騒然!
でも、そこで大事なのは、「大事だぁこりゃああ」という気持ちに自分がならない事。そして皆さんにもそんな気持ちなってもらわない事。何よりも精神的に落ち着きを無くしてしまうのが、トラブルに遭った際の最大のデメリットである。
いや、ほんとに大したことはなかったんですよ。
誰も怪我をしたわけでもなく、時間を大幅にロスして見られなくなった場所が出てきたわけでもない。
そう思った方が良いのです。