フィレンツェではビステッカ・フィオレンティーナが名物という事になっている。
ツアーメニューでもよく入ってくるメニューだ。
しかし、日本人の胃袋はたいていたいして大きくないから、もてあましてしまうような本格的イタリアサイズの大きさの肉グループには出てこない。
小さな肉のかけらを焼いて、どのぐらい肉のうまさが保てるのだろうか?
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ずいぶん前に自由食の時に、ツアーメニューでない「ビステッカ」が食べたくなって入ったお店で「200グラム」と注文した。
しかしギャルソンは言った。
「最低500グラムからです」
「え?」と最初は思ったけれど、出てきた肉の焼き方を見て納得。
強火でガッと一気に焼き上げて、中の赤みをきれいに残す焼き方には、200グラムなんかでは出来ない相談なのであった。
今回、ほんとに久しぶりに、そのお店に行って相変わらず「500グラムから」と、その精神は変わっていなくて安心した。
写真は900グラムモノです。