ヨハネパウロ２世が「臨終の床」にあると報道された。
重病とはいえ意識のはっきりしている法皇は入院を拒否した。
延命治療は望まないという意志表示なのだろう。

日本の報道にくらべ、ヨーロッパ、それもフランスなどのカソリック国では特に時間をかけて報道している。

フランスのニュースでは、昨年聖地ルルドを訪れた時の苦しそうな映像とともに伝えてていた。　ルルドは不治の病さえ癒してくれるという奇跡の泉である。

「私は巡礼の果てにこの地にたどり着いたような気がする。感動で胸が一杯です」十字架を手に、今にも崩れ落ちそうな様子でコメントしたのだった。

ルルドに巡礼する多くの人もまた苦しみを背負ってきているから、痛ましい法皇を、まるでキリストを見るような表情で見守っている。