昨年亡くなったレイ・チャールズの映画をバンコクからの機内映画で見る事ができた。

映画としては面白かったが、
個人の歴史という点から見ると、その才能あってこその人生で、余人の参考になるところなど、かけらもなかった。

注目したのは、描かれている時代である。

「ハレルヤ」という言葉、ゴスペルのメロディーに、俗っぽく「I LOVE YOU」を載せて歌う事が、神への冒涜と批判される時代だったのだ。

ゴスペルシンガーのマヘリア・ジャクソンが「ブルースは悪魔の音楽」と言った時代でもあった。

ハレルヤの本当に意味するところなど、絶対に理解できない我々。宗教も民族も違えば、人種差別の本当に意味する事さえ実感できないのだろう。ただ、理解しようと努力はするだけだ。