3月7日、メルボルン帰国後に書いています。
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この日、F1オーストラリアグランプリの予選第一回が行われ、初めて接する生のF1の世界に圧倒されていた。で、今日が自分の誕生日だということを、生まれて初めて忘れていた誕生日となった。
それだけ強いインパクトがあった日だったということでしょう。
そういう経験が出来た日が、偶然に誕生日であったのは、偶然とはいえ、最高のプレゼントをもらったということである。
こういう機会にめぐまれたのは、昨年フランスにご一緒したN氏がわざわざ声をかけて下さったからである。私の世界がひろがる大きなきっかけになりました。ありがとうございます。
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予選一日目、午後、昨年の最終戦ブラジル・グランプリの成績が悪いほうから、タイム・アタックが開始される。一番手がスタートした時、路面はまだ濡れており、後半のスタートになるほど有利になると思われていた。
期待のM・シューンマッハはもちろん後半のスタートである。きっと良いタイムでポール・ポジションに納まると思っていた。
しかし、そんなに簡単に事は終わらなかった。
ちょうど、M・シューンマッハが出走した時、天気は急変。
突然台風のような風雨が始まったのだ。タイヤは対応していなかっただろう。さすがの彼もこれには抗しきれず、結果は彼の二つほど前に走った、トップのフィジケラから+24秒となってしまった。
日本人フル参戦ドライバーである佐藤琢磨もまた、驟雨に見舞われ、コースアウトとなった。