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象に乗ってアンベール城へ
2005-02-08
ジャイプールの町から三十分ほど。
朝日に輝く巨大な城砦が青空に姿を現す。
そこへ至る山の尾根にもずっと砦が続く。
この迫力はヨーロッパの城が到底及ばない。

**
デリーから車で5時間半。インドの西にあるラジャスタン州は砂漠が多い、そのタール砂漠への入り口の町がジャイプール。

ここは、現在でもマハラジャと呼ばれる土地の「王」が健在である。
彼らはムガール帝国のインドよりも古く、ムガールの後にきた英国よりも長く生き延びた。

ジャイプールの町に移ってくる以前,彼ら一族は山の城砦であるアンベール(旧名アメール)に暮らしていた。現在でもこの城はマハラジャの持ち物である。

城門が高く大きく造られているのは、象に乗ってそこを抜けていくことが想定されているから。象というのは間近に見ると実に大きい(あたりまえか)。

背中に乗るには、その為に造られた踊り場のような台へ上がる。昔からこうだったんだろうな、と思われる、丁度の高さに上がり、ひとかごに4人乗り。二人が先ず乗り込み、象が方向を変えて帰ってくると、また二人が背中合わせに乗る。

ゆらりゆらりと、歩幅に合ったゆらぎが感じられる。
これはらくだとも馬とも違うね。

坂道を30分ほどかけて登っていくマハラジャ気分は、アンベール城を訪れる時の最上の方法にちがいない。

**

象待ちの長蛇の列を見て、最初にガイド氏がいいました。

「ああ、いい方法がアリマス。今は歩いてお城にいって、帰りの象に乗りましょう。そしたらゼンゼン待たなくてノレマスよ」

「いや、それじゃダメです。ここは待っても象に乗って登っていきましょう。効率良く動くことが旅の目的じゃないんですよ。」

現場の人間というのは、ついつい待たずに早く終えることを良策と考える傾向がでてくる。そりゃ、楽だけれど、そうじゃないんですよ。時には待っても、ゆっくりとプロセスをたのしみ、じっくり見る時間をとらなくちゃ。

最近の忙しいパッケージに慣らされて、現地のガイドさんたちもついつい「早く」まわることを旅の目的にしてしまいがちだ。
せめて私の《手作り》ではそんなことにはしたくありません。



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