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元祖うなぎ「小島屋」へ
2004-12-26
JR南浦和へはじめておりて、そこからTAXIに5分乗ってこの店へ。
車がアプローチしていくのは、古くからの農家の玄関先。平屋の大きな瓦屋根の前に止まる。いきなり記念写真を撮っている観光客もいてびっくり。「へぇ、有名なお店なんだ」
丁度正午過ぎで、たくさんの人が待っている。
丸椅子が壁際に一列。ここに座って待つらしい。
目の前ではパタパタとうちわをつかって串刺しの鰻が焼かれている。あわただしくひっくり返されていく鰻クンたちのいい匂いが煙っている。
この「煙っている」というのが大事だったんです。
しばらくしてテーブルに通され、注文。
うな重\\2800也
先に肝吸いと漬物登場。
浅く漬けてあっておいしい。
いよいよ登場した鰻重。
けっこうボリュームありで、鰻クンはご飯の上に折り返してお乗りになっている。私でも丁度いいですから、年配の方には充分すぎる量なのではないでしょうか。
もちろん鰻自体が上物なのでしょうから柔らかくおいしい。が、特にこの店の真価が発揮されていたのは「焦げ」具合。
鰻の皮の部分などが、香ばしく黒くこげているところは、特に味わいになっている。
ここまで来る人が多いのは、ここんとこがなかなか真似ができないからなのでしょうな。
舌や歯ざわりとともに、鼻にかおってくる焦げぐあい。
鰻というのも煙、香りで食べるものなんですねぇ。
すんません、今ごろ気が付きました。
+++
いずれにしても、イタリアなどでも食べられる「輪切りを蒸す」といった鰻の食べ方は、とてもほんとのおいしさをひき出していないことを、あらためて感じました。
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