電車の中で、真剣な表情で携帯電話を見つめて、操作している人がいた。
「いったい何がそんなに深刻なのだろう」と思わせるような表情であった。

ドアが開き人が動いて、彼が真剣にとりくんでいるのが、ゲームだったと分った瞬間、なんとも言えない肩透かしを食わされた気がした。

携帯電話にゲーム機能がついていることは、知識としては知っていたが、それをほんとに真剣に使う人がいることに、すくなからず驚いてしまう。

自分だって、かつてインベーダーに夢中だった世代なのだから、あまり人のことをいえた筋合いではないのだが、、、どうも、あの小さな画面でのゲームにはまるというのは、自分には馴染めない感覚である。

私は今もって携帯電話を日本で使ったことがないので、その感覚がよく分らなかっただけかもしれないけれど。