アビニョンのTGV専用駅は、素晴しいデザインである。
しかし、今回の地元ガイド、マリージョさんは、この素晴らしいデザインの駅の意外な評判を聞かせてくれた。
「この駅は冬すごく寒いンですよ、ミストラル(南仏の強風)を考慮して建てられていないから、北からの風が自然にドアを押し開けて、いくら暖房してもだめなんです」
この日は、昨日に続きすごいミストラルが吹き荒れていた。
見ているそばから、北向きの自動扉は勝手に開き、南側の手動扉を押し開けて風が吹き抜けていった。なるほど、これじゃ、いくら暖房しても寒いだろう。
「建築家は、パリの方の人で、このあたりの気候の事をあまり知らなかったんです」
そうか、建築というのは、ただカッコよいだけではダメなんですねぇ。
安藤忠雄さんの住宅のように意図してすみにくいものも、、、たまにありなのでしょうが、、、。
でも、見るからにかっこいい駅でしょ?
観光的要素充分。一見に値します。