今年三度来たアビニョンだったが、橋の上にでたのは初めてだった。
この途切れてしまった橋は、入場を払って入る博物館でもある。
入場料3.5ユーロには、日本語のイヤホン代金も入っているので、良心的である。この案内が実に詳しくて、辛抱強く聴いていればとてもよく理解できる。(日本の博物館のイヤホンは短く簡単すぎる!)
南仏特有の強風ミストラルの吹く夕方だったが、がんばって聞いたところ、今まで自分の思い込んできて橋の歴史が間違っている事に気がついた。
オリジナル12世紀に羊飼いベネゼのお告げで建設のはじまった橋は、実はこの写真視点の高さであった。河に置かれた石を、板で渡したもので、今の立派なアーチ型とは、比べ物にならないシロモノだったようだ。
人間は、今自分の視角に入っているものを信じてしまいやすい。
きっと他にも思い込んでいることがあるんだろうなぁ。