ニースから列車で20分ほどの所にある海辺の町アンティーブ。ここにもピカソ美術館がある。(いったい世界でいくつあるんだろう?)
岬の先端にある中世の城は、一度ピカソのアトリエになった事もあるのだ。
ここには南仏に来てからのピカソが手がけた陶器類がけっこうある。「コンドル」「ふくろう」など、有無を言わせない笑わせてくれる、この時期のピカソワールドが、私は結構好きである。
が、それ以外は、タピアスなどかなり手強い前衛の展示ばかり。。。
ううん、こういうのってなかなか「いいなぁあ」って感じにくいんですよ。正直言って。
この美術館で、一般的に誰もがすばらしいと感じられるのは、作品ではなく「場」である。特にこの写真の海に面したテラス。ここに置かれた彫刻作品はどこに置かれるよりもぴったりと風景と呼応している。
天候が悪いとすぐに閉められてしまうけれど、今回は運良く開いていた。