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どの地域が得意ですか?
2004-10-21
今日は、若手営業マンのための講座のうち一時間をいただき、「カナダ」について話す、という仕事を頂いた。それは、「カナダ」が今日の旅行先研究の課題だったからにすぎない。私は決してカナダのエキスパートというわけではない。

私が話手に相応しかったかどうか、それは分からない。きっと、もっとカナダ通の人は、すぐにたくさん見つかる事だろう。
それでも、私が話す意味は、少しはあったと思っている。

知識というものは、「知っている」というだけの事である。
それを自分で自由に使う事が出来て、知識は初めて効果を発揮する。
自分が持っている知識というのは、いわば「武器」で、これは、使い手の上手い下手で効果が全く違ってくるというわけだ。

私の持っている「武器」は、決して最上のものではないかもしれない。
しかし、自分の手持ちの「武器」を、最も効果的に使う方法なら、知っているつもりである。そこが大事なのだ。

***
こういう特定地域の説明をすると、聞き手から「●●方面がお得意なんですかか?」ときかれることがよくある。

添乗員さんとしても、(私は自分の事を「添乗員」だとは思っていませんが)そのような質問を受ける事がよくある。

そういう時、私はどの地域が得意だという事を言わない。
自分がよく行く地域がどこであっても、その地域を「得意」だとは、言わない方がいいと思っている。

どこか特定の地域を「得意」と言ってしまうと、その他の地域を自然と遠ざけていく結果になりかねないからだ。私は、どの地域であっても、自分なりの視点を持って、自分の中に取り込んでいきたい。

どこかの地域を「得意」と思うことは、「添乗員さん」的な思い上がった発想である。ま、添乗員さんなんて、外国にいくら行っていても、所詮その文化の表層をなでているに過ぎないんですからね。

そういう現実を直視するようになってから、はじめて「武器=知識」の使い方が分かってくるのだ。


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