7月3日の日記に「オン･デマンドの過酷」という話を書いた。

今日のNHKで長距離トラックドライバーに密着取材した番組をやっていた。

食物自給率１％の東京に日々送り込まれる豊富な食材。朝のセリまでにとどける。在庫を抱えない工場の為に夜を徹して走る。そこではいろいろな我々の便利さの為に、うらでどういう皺寄せが起きているかを見せてくれた。

こういう便利さは実は日本独特のものだといってよい。
時間に合わせて配達してくれる宅急便なんて日本以外では考えられないサービスなのだ。夜中でも在庫を切らさないコンビニもすごい事である。

こういう便利さというのは、実は「過剰サービス」なのではないだろうか。楽にながされて、それを当たり前に思って生きているとそのうち怠惰が身についてくる。

コンビニのサービスになれた日本人旅行者は、そんな店などほとんど見当たらないヨーロッパの町を不便だという。
しかし、「オン・デマンド」で望んでいるのモノが即座に手に入るような生活をしている人間はだんだんと生きる力を弱めていくような気がしてならない。

便利さのツケは、トラックドライバーだけでなく、日々「過剰サービス」に慣らされている私たちにもまわってきているのではないだろうか。