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フェルメール作「真珠のピアスをした少女」
2004-07-13
JALの機内で、同名の映画を見た。
私の知るデルフトの旧市街の面影が美しい。そこにかつてあった17世紀の柔らかい光を感じさせてくれる映像だった。
***
この絵の中で、真珠は彼女の三つめの目である。
ふり返ってこちらを見ている白く涼やかな目。
それよりももっと輝いて、見ている人を魅惑する耳元の真珠。

私は思った。
「装身具というのは、こんな効果の為に身につけるのか。」
女性達はそれを本能的に知っているので、いろいろなアクセサリーを身に付けたがるのだろう。

装身具をつけた女性のそういった姿に、「はっ」とさせられた事が、どんな男にもあるだろう。それは、身に付けた女性と装身具が、ぴったりと調和した時に発するオーラなのかもしれない。

では、反対に男にとって装身具というのは、どれだけの価値をもつものなのだろうか?男がなにかの装身具とともに、オーラを発する事があるのだろうか?

また、たとえ身に付けているもので、女性を「はっ」と魅惑させる事があったとしても、それが男にとってどれだけの価値を持つのか。ただの伊達男は、そんなにカッコよくはない。
***
ま、そういったややこしい事はさておいて、とにかくこの絵の中の彼女は、真珠の存在によってひきたっている。
それを知りたければ、真珠の部分を指で隠して画面を見てみるといい。

彼女の(この絵の)魅力が、真珠に集約されている事がよく分かる。

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