宿泊していたウェンゲンの町から上がっていくと、雲の中からアイガー北壁の全貌が姿を現してきた。しかし、いまだあまりよい天気とはいえない。ユングフラウヨッホ駅の展望台は吹雪で視界はゼロ。
帰路アイガーグレチャーからクライネシャイディックまでのハイキングも小雨に降られて、あまり快適なものとはいえなかった。
今日最高の景色は、この予定プログラムが終了してからいったメンリッヒェンへの午後のハイキングコースだった。
昼食後、「希望の方には、ここからメンリッヒェンのハイキングをして、ロープウェイでウェンゲンの町まで帰る事が出来ます。希望の方?」と言うと、なあんと24名中21名の手が上がった。
よし!それだけやる気のある皆さんなら、私も同行のし甲斐があります!
メンリッヒェンへの道はグリンデルワルドを見下ろす素晴らしい景観が楽しめる。歩き始めた頃はまだ曇っていたのだが、2時間後ロープウェイ駅に到着する頃には素晴らしいお天気になっていた。
「いやぁ、運がよかったですね、我々は」
と皆さん言ったけれど、そう、こういう運も皆さんががんばって歩いたから手に入ったのですよね。