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ロートホルンクルムへのSL
2004-07-05
朝、起きると雨のルツェルンの町。
昨夜はサッカーヨーロッパカップの決勝戦で、遅くまで町はうるさかった。
まずは、好きな屋外彫刻のライオンモニュメントをみてから、シュプロイア-橋、カペル橋を散策。雨はだんだん小降りになった。
11時半頃、ブリエンツ湖近くのスイス版明治村のような「バレンベルグ野外博物館」へ到着し昼食。ここでは薪でパンを焼いている。家畜も飼うし野菜も育てている。ランチででてくるものの多くはこの博物館で作られたものだという。素朴だがなかなかおいしい食材だった。
15ヘクタールにのぼる博物館敷地を散策。
かつてスイスが貧しかった時代の木造家屋群がこの博物館に移築されている。現在では人工の3%でしかなくなった農業人口だか、スイスは自国のやってきた道を忘れないようにこういう場所を残しているのかもしれない。
16時ごろ、ブリエンツ湖畔にそびえる2300m程のロートホルンクルムの麓駅へ。ここから有名なSL列車が走っている。スイスの登山鉄道は19世紀から20世紀初頭にかけてたくさん作られ、もともと多くはこんなSLだったのだそうだ。
しかし、今では、ほとんど全てが電化されて、SLは大変珍しい。
「わあ、たのしみ」
とおもって改札へ行ったら、あれれ?我々の乗る予定の便は、ジーゼルカーになっているという。明日朝降りて来る便はSLだそうなので、それに期待しよう。
出発して見えてきた景色は、SLでなくても、全然遜色ない、すばらしいものであった。高さは2300m程だけれど、風景の美しさは山の高さのよって決まるのではない。
はるか眼下に今しがたいたブリエンツ湖が緑色にみえてくる。
対岸にそびえていた山のそのまた向こうから、おおきなベルナーオーバランド山群が視界に入ってくる。ユングフラウ、アイガーなどの属する山脈は、山頂につく頃にはひときわ迫力をもって迫ってきた。
一時間ほどの乗車で山頂駅到着。
今夜はそのすぐ近くにある山小屋ホテル泊である。
明日もこんな風景とともに朝日が見られればいいのだけれど・・。
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