大西洋に面したホテルを出発し、朝10時過ぎにはリスボン中心部のホテルへ到着。公共交通機関を最大限に利用したウォーキングツアーでリスボンを見学。
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夜はファドを聞かせてくれる店へ行った。
ポルトガルの民謡という位置づけとなるのだろうファドは、同じイベリア半島の民族音楽と言っても、スペインのフラメンコとは全然違う。
「サウダージ」を感じさせてくれるのだ。「サウダージ」は外国語に訳すことが出来ないポルトガル独特の感情だと言われる。
しかし、日本語ならば「郷愁」とか「旅情」とか、近い言葉があるような気がする。
ファドの歌詞はポルトガル語。外国語ではファドにならない。
日本語で歌われるべき歌があるならば、そういった音楽と同じ範疇に入るだろう。しかし、演歌とイコールだとは思えない。
演歌というほど泥臭くはない。
※演歌が泥臭いと言ってしまうと、それも違う気がするのですが
聴いていたおひとりが、「別れの朝」(ペドロ&カプリシャス)に似ていると指摘した曲があったが、ほんとに近い雰囲気だと思った。
伴奏はポルトガル・ギター(ギターラ)とギターが基本。歌は基本的に独唱。時々伴走車が一緒に歌ったり、観客も合わせたりするが。
ファドはポルトガル語で歌われるのだから、同じポルトガル語を使うブラジル人にウケるのかと思ったら、そうでもないという。
ファドを好むのはフランス人と日本人で、ブラジル人はしみじみ聴くよりわいわい騒いでしんみり聴いたりしないのだそうだ。
ブラジル人はやっぱりサンバみたいな、にぎやかな音楽の方が合っているのだろう。同じポルトガル語を話す国であっても、ファドはブラジルでは成立しないらしい。
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