《手造の旅》八日目。カッパドキアを出て塩の湖を経由、アンカラを観光してから飛行機に乗り、イスタンブルの城壁に近いホテル泊。
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近頃の日本人向けトルコツアーは、アンカラが入っていないものが増えている。理由は、アナトリア考古学博物館が部分修復に入っていること。また、よくツアーで利用する夜行列車が通常通り運行していないこと※アンカラ⇔イスタンブル間を高速列車を建設中のためとか。
で、アンカラが省略されてしまうのだ。
しかし、小松としては、アンカラでアタチュルクさんの廟へ是非行っていただきたかった。この建物ではなく、そこを訪れるトルコの人々を見てほしかった。
アタチュルクという人物なくしては、現代の共和国トルコは存在出来なかったとさえ思う。トルコ人の彼に対する信奉は、近年のイスラム色の強い政権によってずいぶん弱められはしたが、深く強い。
訪れた時、そこをガードする兵士のちょうど交代時間だった。それを見ていた一群のトルコ人から、自然と拍手が沸きいてきた。いろんな国で見かける衛兵交代だが、他のどの国でもこんな光景は見たことがない。
トルコはこの軍があってはじめて、現在のように存続できた事を、国民がよく認識している。異論もあるだろうが、素直にこういう自国に対する愛着を持てるトルコ人は、日本人から見てうらやましい。
アタチュルクさんの残した多くの遺品も、併設された博物館に展示されている。彼のくぐりぬけてきた戦いの記録も(ちょっとおおげさかもしれないが)音と映像で理解できる。
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もうひとつアンカラで見てもらいたいのは、古代にさかのぼるアンカラ城。アナトリア考古学博物館から少しだけ上がった丘の頂上を占めている。※近いのに一般のツアーでは博物館だけ訪れる事が多い。
以前の《手造の旅》で食べた「ワシントン」というおいしいレストランが、この城内にあるのを覚えていたので、今回、ひさしぶりに訪れた。
天気の良いテラスからはアンカラの市内を見渡せる。
続く・・