グリンデルワルド滞在日、気持ちよく晴れている。
グリンデルワルドのとなり駅グルンドから四人乗りの古いゴンドラに乗りメンリッヒェンへ。
そこからクライネ・シャイディックまで歩く道は眼前にアイガー、メンヒ、ユングフラウの三山がそびえる。のんびり花を見ながら平行移動の楽しいハイキング道である。
駅で待ち合わせてたのは、昨晩電話してきたニコルくん。電話の日本語は完全に日本人のものだったので、「ニコル」というのは、自分でつけたニックネームかと思っていたが、本当の名前だった。
「大阪人とイタリア人の血が混じるとこんなに濃くなるんです(笑い)」と自分の事を紹介する明るい彼。中学ぐらいまでは日本で過ごしていたのでいちばん得意な言葉は日本語。
父の言葉のイタリア語も99%話せると言った。
日に焼けてたくましく、日本人離れした(当然か)骨太の体躯。ちょっと青みかかった目になかなか愛嬌もある。
ハイキングの間、いろいろな花の事山の事を話してくれる言葉も楽しい。
「なにかテレビの番組にでも取り上げてもらえれば人気出るんじゃないかしら」との声もあがるニコル君であった。