午前、ノイシュバンシュタイン城見学。
11:30に駐車場からバスに乗ってすぐにバケツをひっくり返したような豪雨となった。雨を見ながら昼食、「ほんとに運が良かったわねぇ」
ヴィース教会で駐車場から傘をさして建物に向かう。あたりはすっかり暗くなり時折雷がごろごろ鳴っている。そんな中、教会のドアを押すと天国のような別世界が広がっていた。
静かなオルガンの流れるそのバロック空間は、宗教の力なのか芸術の力なのか、しみじみと心を動かす。
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十八世紀、「鞭打たれるキリストの像」が涙を流す奇跡が起き、その像を目当てにたくさんの巡礼が訪れるようになった野原の中のヴィース村。
その像をそれにふさわしい器に祭るために建設された新しい教会。
ドメニクス・ツィンマーマンがその生涯をかけて完成させた渾身の一作と言えるだろう。
数々のドイツバロック教会の中で、確かにここは特筆に価する。
きのう見たネーレスハイムの修道院教会と比較してみると、こちらの方がはるかに小さいサイズだけれど、天井画も含めた総合的なバランス・統一感で明らかに勝っている。
また、ローマバロックの影響が顕著にみてとれたネーレスハイムに比べると、こちらは独創的な装飾に完成されていると感じた。
この教会が一応完成したのは1754年。
この前年にバルタザール・ノイマンは死去しているから、このヴィース教会は見ていない・・・。