ベルギー南部、フランス語圏ワロン地方をまわりブリュッセルへ。
このあたりにはたくさん小さなかわいい村や城がある。
デルビュイやモーダーヴ城はツアーでよく組み込まれているから何度も行っているが、今回まったくはじめていく小村「セル」が行程に入っていた。
こういうちょっと変ったところが組み込まれていくのは、別に大手旅行会社の企画担当が行ったことがあるからではない。行ったことがなくても、政府観光局や手配会社のお勧めがあったりすると、「旅の差別化」のような役目で入れてあったりするのだ。
しかし、実際に現場に行く我々は始めて。
「運転手に任せて・・・」いやいや、統合するヨーロッパでは、バスの運転手も人件費の安いところから都会に出てきている人が多い。つまり、道を知らない。ほんとにほんとに困った事に。
セル村、と言ってもどの道を行ったらいいのやら・・・ナビがついているバスであってもそれで解決しない問題は多い。セル村に到着して、どこにバスを止める事ができるのか。どの道を歩いていったら目標の教会につけるのか?見学は何分ぐらいとるべきなのか?
ローカルガイドを雇う時間も予算もないツアーではこういうことを我々が決断する事になるのである。たとえ始めていった町であってもね。
セル村、雨の中バスは少々迷ったけれどやっと到着した。
聖アドリン教会、雨に濡れた荒い石積みのアーチが美しい。この岩のカーブはたしかに見る価値がある。地下には9世紀にさかのぼるという地下礼拝堂があるそうだ。ワロン地方のロマネスク教会の代表作とされる。
今回行く前にネットでもいろいろ写真を見ていたが、この美しい石積みやカーブをちゃんと載せてくれていたところはなかった。
扉は閉まっていて入る事ができなかったが、後姿だけでも見られてよかった。
さて、来年のこのツアーにセル村が入るかどうかは・・・分かりません(笑)。