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★ こま通信日記 ★


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5時にはオスロ空港へ
2008-02-02
04:30 小松のみTAXIにてオスロ空港へ向かう。
真っ暗な夜の道。朝の気配はまだどこにもない。
昨夜の雪は硬く凍りついて車もつるつる滑っているのがわかる。

こんなに早く全員で空港へ行ってもどうせ並んで待つだけなのだ。だから、皆さんには朝ごはんぐらい食べてから空港へ来てもらうことにした。残りのメンバーの取りまとめを一人の方にお願いした。

今日のコペンハーゲン行きは最初が06:30、次が07:05。きのうからの状況をみていれば、これらの通常便はどれも予約でいっぱいなのは明らかだ。振り替えを狙うのはかならず設定されるだろう臨時のコペンハーゲン行き。これが出た段階でそのカウンターには人が殺到するだろう。この行列に先んじなくてはならない。

さて、空港はどんな状況なのか。
タクシーの運転手が「空港は2時間前にやっと再開したようですよ」と教えてくれた。

05:10 オスロ空港ターミナルへ前到着。
昨夜からそのまま空港で夜を明かした人たちが、床のあちこちで寝ている。奥のスカンジナビア航空サービスカウンター前には、すでにひとが並び始めている。幸いまだ10メートルぐらいだ。

しかし、この10メートルがなかなか進まない。
ほんとうに、ほんとうに進まない。それぞれが事情を抱えていろいろな事をもってくるカウンターだから、ひとりに時間がかかるのはわかる。

しかし、しかし、それにしても、全く後ろの人の事など考えない。ここまでくると見事である。行列している人もそれに文句を言わない。そう、なによりも驚くのはこういう気の遠くなるような状況においても、係員に詰め寄ったり怒鳴りつけたりする輩がひとりもいない事である。

日本でこういう状況があると、お客は「どうしてくれるんだ」と詰め寄り、係員は「まことにもうしわけございません」と平身低頭。

ここでは詰め寄るお客も申し訳なさそうに謝る係員もいない。そのあまりにも「おとなの」態度に感心してしまう。日本はまだまだ「こどもの」国なのかもしれない。
日本人が欧米から学ばせてもらうべき事は、実はこういった「生きる態度」であると感じる。

07:40 並び始めて1時間半が経った。
カウンターは目の前、あと二人で自分の順番である。
ようやく忍耐が報われる時がくる。

と、思った時、行列の後ろの方でなにやら告知するスカンジナビア航空の職員の声がした。
ノルウェー語ではよくわからない。
あとから英語でも言ったけれど、あまりよく聞こえない。

まわりの誰も動かないから、大した内容じゃないのか?
となりのノルウェー人らしき人に聞いてみると、なんと「コペンハーゲン行きのフライトがキャンセルになった人はBカウンターへいけ」と言っているという。

え?ほんと!
しかし、長く並んできた行列は、もうする自分の番が来る。
ほんとうに正しい情報なのか?
ここで行列を離れて間違いだったりしたらいったいどうすればいいのか・・・。

しかし、ゆっくり迷っているひまはない。
これが予想したコペンハーゲン行きの臨時便の告知ならば、「今!」行かなければ手遅れになってしまう。

意を決して行列をはずれ、スーツケースと共にBカウンターへ走った。

しかし、Bカウンターにはスタッフは誰もいなかった。
「いったいどこなんだ?」
荷物を流す係員にきいたが全くなにも知らない。だいたいマイクを使っての放送さえされていないのだから、かなり心配である。

Bをひとまわりすると、一箇所だけ「コペンハーゲン」と書かれた電光がついているカウンターがあった。

そこにいた先客三人の顔を見てみると、昨夜47番ゲートで見ていた顔である。
おたがい目顔で理解して「ここだよね?」と列に加わった。

08:00 判断は正しかった。
コペンハーゲン行きのチェックイン手続がはじまる。
後ろには長蛇の列である。少しは早く到着した甲斐があったか。

08:15 小松の番がやってきて、チェックイン手続を開始。
しかし、再び問題発生!
グループのメンバーを乗せたタクシーがまだ空港に到着していない。
このままだと手続をさせてもらえないかもしれない。

ホテルをあとから出発するメンバーのとりまとめをお願いした人の携帯電話に電話をすると、
7時半に小松が頼んでおいたタクシー、最初の一台だけがきてあとがなかなか来ないという。
スーツケースを持った16人を移動させるには最低4台必要。
ああ、どうしよう・・・。

「他の人はどこに?」
一度手続をはじめた係員が手を止めて尋ねる。
「今ここへ向かってます。ほら、ここに、パスポートのコピーがあります。このメンバーですよ。」
幸いな事に今回別の事の為にパスポートのコピーを集めて手元に持っていたのが役に立った。

最初に小松の搭乗券が出て、荷物を流した。
つぎの3人の手続をしている時に、こちらのカウンターにむけて走ってくるメンバーが見えた。
最初のタクシーが到着したのだ。

ほっとしてこれら先に到着した人の荷物を流す。
十分ほどしてまた次が到着し、こちらも手続に間に合った。


08:40 パスポートコピーをみながら手続は進められ、全員の搭乗券発行が終わってしまった。
あとタクシー二台分、8名が到着していない。
荷物に着けるタッグを予想される預け荷物の数だけ発行してもらい、次のひとにカウンターを譲った。
荷物だけは別の場所から流す事で了承してもらったのである。

臨時のコペンハーゲン行きは、出発時間がかかれていないにもかかわらず09:15発になったという。
これから到着する人の荷物をこれから流して間に合うのか?

09:00最後のタクシーが到着し、全員が揃う。
預けるスーツケースにさっきもらった行き先タッグをつけてEカウンターに流しに行く。

ところがここでも行列が出来ていた。
とてもこの行列に並んでいては間に合わない!
横はいりする時間もない!
行列柵をくぐって直接カウンターに突撃して強引にお願いする。「フライトの時間は何時?まったくもう」という不機嫌な係員にめげずに頼み込む。

ほとんど出発時間になっていたが、荷物搬送する部署に電話をかけてくれてなんとか荷物を流す事ができた。

安全検査の行列もするっとパス!
終わったひとからどんどんゲートに走ってもらう。
もう時間は09:40になっている。

「どこへ行っていたの!もう!」
ゲートの係員は搭乗券をうばいとるとそう言った。
※日本の係員みたいにどこまでも丁寧な対応なんてしない。
それは率直で良いことだと思う。
マニュアルの丁寧な言葉の下で不機嫌な顔していられる方がよほど嫌な感じだ。

機内はすでに我々の到着を待っていた。
「やれやれ」と座ると、クルーがやってきた。
「○○って人は?乗ってる?」
え?荷物検査は先に通ったし、先にゲートに走ってもらった。
乗っていないのは、いったいどこへ行ったんだ?

一度切った携帯電話の電源を入れ、幸いその人も海外携帯をもっていたのでかけてみる。
すぐに出て「今、ゲートつきました!」と威勢の良い声がきこえた。

※この時実はトイレに行っていたのだという。
ゲートに着くとすでに扉が閉まっていて焦ったそうな。
その時電話が鳴ったと言っていた。まさに危機一髪。

飛行機が全員をのせてゲートを離れたのは09:45を過ぎていた。

そして
そして
そして
飛行機は翼に降り積もった雪を溶かしてもらう場所へ行き
ほんとうに離陸したのは10:30分であった。



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